VDI 2230の締付けトルク表の読み方
締付トルク表は一見、参照表のように見えます。ねじ山を探し、数値を読むだけです。しかし実際には、表に記載された値は一連の前提条件の終着点です。すなわち、摩擦クラス、強度区分、降伏点の利用率、そして予張力を得るために用いられる組立方法です。 トルクはあくまで予圧の代理指標にすぎません。レンチへの入力のおよそ90パーセントは頭部下面とねじ部の摩擦を克服するために消費され、残りのみが締付力となります。だからこそ摩擦係数μが結果を左右します。μ = 0.14からμ = 0.10へ移行すると、同じ予圧で必要トルクがほぼ30パーセント変化し、コーティングされた締結具を乾燥状態で組み付けると、意図した締付力を…
